マレーシアにおける雇用条件通知書の確認ポイントについて

マレーシアお仕事情報November 10, 2021 11:00

こんにちは!リーラコーエン マレーシアです。

今回は「マレーシアにおける雇用条件通知書の確認ポイント」というテーマで記事を書かせていただきます。マレーシア就職・転職を検討中の方は、ぜひリーラコーエンマレーシアまでお気軽にお気軽にご相談くださいませ。

 

【目次】

  1. マレーシアにおける雇用法

  2. 雇用条件通知書(オファーレター)によくある記載内容

  3. サインをする時の注意事項

 

1.マレーシアにおける雇用法

マレーシアには、Employment Act 1955という名前の雇用法があります。(※西マレーシアのみ適用)

ただこちらは、一部の労働者に対し一定の保障を定める法律となっており、全員が対象というわけではありません。

この「一部の労働者」は一定の収入に満たない者又は肉体労働者をはじめとする特定職種の者を対象としており、

具体的には、月収RM2,000未満の雇用契約を締結した

従業員、肉体労働者、肉体労働者の管理監督者、 一定の船舶乗務員、家事使用人などが該当します。

つまり、現地採用としてRM5,000以上の月収で採用をされる場合はこの雇用法に該当しないということになります。

では、現地採用として働く中は何に基づいて勤務をするのでしょうか?

雇用契約と就業規則(カンパニーハンドブック)です。

法での制限がされていない=トラブルになった時の判断が難しいということになりますので、

トラブル回避のためにも雇用条件通知書の内容や就業規則をしっかり確認しておくということが大事です。

 

2.雇用条件通知書(オファーレター)によくある記載内容

雇用条件通知書(オファーレター)に記載されている範囲は各社様で異なるとは思いますが、以下一般的なところをご参考までに記載させていただきます。

  • 雇用主情報

→雇用主がちゃんとご自身が受けている会社と相違がないか、確認しましょう。

  • 契約開始日

→就労ビザの取得の兼ね合いもあり、仮の日程が入れられているケースもあります。

  • オファーポジション名

→ご自身が受けていたポジションと相違がないか、確認しましょう。

  • 試用期間

→3〜6か月のことが多いです。※試用期間中と後での条件の違いがないか、確認しましょう。

  • 就業時間、勤務日と出退勤ルール

→シフトタイム制の勤務の場合は、固定時間の記載があっても、担当する案件に基づく、としているケースも多いです。

  • 賃金

→基本給がいくらか、インセンティブがあるか、ボーナスがあるか、どういう支払われ方をするのか確認しましょう。

  • 手当

→代表例は通勤交通費、携帯などの通信費、時間外労働手当などがあります。

  • 評価について

→年何回の評価になるのか確認しましょう。こちらは記載がないこともあるかと思います。

  • 休暇制度説明と取得方法

→年何回あるのか、どのような種類があるか、翌年持越し可能か、いつまでに申請が必要か確認しましょう。但し、詳細は就業規則記載のケースもあります。

  • 定年についてのルール

→60歳までとしている会社が多い印象ですが、確認しましょう。

  • 異動の有無

→基本、異動がないポジションだとしても、可能性があるとしているケースが多いです。

  • 双方による雇用契約解除に関しての取り決め

→入社後一定期間内に自己都合退職をする場合、マレーシアでは違約金を請求されるケースもあります。

  • 懲戒処分・解雇条件と手続き

→どんな条件が解雇条件に当たるのか、事前に確認しておきましょう。

  • 秘密保持契約

  • 競業避止義務や利益相反行為、コンプライアンス遵守、副業兼業などについて

→日本でもよくある内容ですが、何かご自身でビジネスをされている方などは特に確認しておきましょう。

 

また、以下のようなことは、雇用条件通知書(オファーレター)ではなく、就業規則(カンパニーハンドブック)に記載してあることが多い印象です。

  • ハラスメント行為について

  • 会社設備や資産利用について

  • ドレスコード

  • 出張、経費規程

  • インセンティブ支給方法

  • 有給取得ルール補足

  • 各種保険、健康管理、社会保障詳細

 

3.サインをする時の注意事項

マレーシアでは、この雇用条件通知書(オファーレター)が、就労ビザの申請に必要な書類になります。

ビザ申請の審査後の差し戻しを防ぐためにも、パスポートと同じサインサインをするようにしましょう!

また、採用までのタイムラインを考慮して、サインまでの期限を決めている企業様も多くございます。

レターが送られてきた際には回答期限を確認するようにしましょう!

会社様にもよりますが、外資系は日系と比べると比較的この期間が短く48時間以内・72時間以内といった会社様もいらっしゃいます。

Reeracoenでは、日本人キャリアアドバイザーが内定交渉や進捗のフォローアップ、回答期限相談などのご相談もサポートしておりますので

海外就職活動の進め方に不安がある方、お困りの方、ぜひお気軽にお問い合わせくださいsmiley

最後に

以上、「マレーシアにおける雇用条件通知書の確認ポイント」についてまとめてみました。

海外就労となると日本と勝手が異なることも多く、「え!そんなの聞いていない!」「なにそのルール!」といったこともしばしばあります。

それもある意味醍醐味ではあるのですが、せっかくならトラブルや不満なく過ごしたいですよね。

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